ペンハリガン ガーデニア Gardenia

梅雨の頃になると、どこからともなく漂ってくる甘い香りに心が浮き立った記憶があります。

辺りを見渡すと、雨に濡れた低木に、白い花が咲いているのに気が付きました。

甘くみずみずしい香りがするそのお花は、クチナシです。

その香りの良さは、もちろん香水の原料にも用いられています。

英語ではガーデニアと言い、ホワイトフローラルのフレグランス作品には頻繁に登場しているお花です。

今回は、ガーデニアのお花をヒロインにしたフレグランス、ペンハリガン ガーデニアをご紹介します。

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ペンハリガンのガーデニアって?

ペンハリガンのガーデニアは歴史が古く、1976年に発表されたのがはじまりです。

その後、2009年にベルトラン・ドゥショフールの手によって「アンソロジーコレクション」として復活し、今日ではこのベルトランバージョンが流通しています。

1976年当時のガーデニアがどんな香りだったのかわかりませんが、約30年後に復活させた理由には、きっと現代にも通ずる、普遍的な魅力があったのでしょうね。

2017年から数えると、約40年前に起源があるとは思えないくらい洗練され、古臭さはまったく感じられません。

何よりも、キュートで女性らしい作品として仕上がっています。

ガーデニアの香りの構成

ガーデニアには、クチナシのお花意外にも多くの花々がブレンドされています。

香調でいえば、ホワイトフローラルブーケに該当する作品です。

トップノート:スミレ、ルバーブ、ベルガモット、ヒヤシンス、モクレン、グリーンリーフ
ミドルノート:ガーデニア、ローズ、イランイラン、オレンジブロッサム、チュベローズ、ジャスミン、クローブ、シナモン、リリー・オブ・ザ・バレー(スズランの別名)
ラストノート:ベンゾイン、サンダルウッド、ムスク、バニラ
調香師:2009年〜ベルトラン・ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)

トップノートは、グリーンを感じさせる青っぽいお花がメインです。

ユニークなのはルバーブ。紫色をした野菜の一種で、フキやセロリのような植物です。茎のように見える葉柄の部分を食すのです。

甘酸っぱい味がするためか、イギリスや北欧では、ジャムにしたり、デザートにしていただくメジャーな野菜です。

イギリスからの帰国子女の友人は、夏になるとルバーブを食べたくなる、と懐かしがっていました。

ミドルノートでメインに香るのは、もちろんガーデニア。

たくさんの白い花々の中で、次に強く香るのはチュベローズです。

ガーデニアだけだと、はかなげで透明感のある香りとなりますが、チュベローズが入ることで一気に華やぎます

イランイランやジャスミン、シナモンといった他の香料との相乗効果で可愛らしさが高まり、ガーリーな印象になっていると思います。

ラストは、甘くまったりとした樹脂のベンゾインと、バニラ、サンダルウッド、ムスクとぜいたくです。

パステル調の世界のような、ガーリーで夢見心地を思わせるドライダウンです。

ガーデニアのイメージは?

ペンハリガンのガーデニアには、クラシカルでかっちりした雰囲気の中に、夢見る少女のような可愛い世界観が同居しています。

センシュアルな要素はほぼ感じられず、朝から日が傾くまでの間の、昼間の明るいイメージ。

実は、大人っぽく決まりすぎないフレグランスも、1つ持っていると便利です。

センシュアルな香りや、仕事モードの香りばかりが女性を美しく魅せるわけではありません。それは、ファッションと同じです。

シフォンスカートや甘い色味のワンピースなど、女の子らしいファッションに合わせるなら、こうした可愛い香りがマッチします。

アナスイやジルスチュアートの世界観が好きなあなたなら、フレグランスメゾンの作品をステップアップとして選ぶ時のチョイスにピッタリかもしれません。

ガーデニアのラインナップ

ガーデニアは、オードトワレのみの作りとなっています。

凛としながらも軽やかな香りは、オードトワレならではの仕上がりと言えるでしょう。

香りは軽く、拡散力もおだやかですが、3〜4時間ほどはたっぷり楽しむことができます。

ガーデニア オードトワレ