ラルチザンパフューム オ ボー ド ロー AU BORD DE L’EAU

ラルチザンパフューム

ラルチザンパフュームから、2017年春に新作が2種類発売されました。

なんとこの2種類とも、オーデコロン。

いずれも、絵画にインスピレーションを得た作品なんだそう。

2つのうち、オ ボー ド ローを現品購入し、数週間に渡って使ってみました。詳しくレビューしていきます。

オ ボー ド ローを気軽にお試しするなら、香水のサブスク「カラリア」で取り扱いがあります。

 

オ ボー ド ローの由来

オ ボー ド ローは、フランス語でAU BORD DE L’EAUと表記します。

水のほとりで、と邦訳される通り、液体も水色をしています。

それもそのはず。

フランスを代表する印象派の画家、クロード・モネの「睡蓮」にインスピレーションを得た作品です。

睡蓮は、水辺に咲くお花です。

オ ボー ド ローの香りの構成

オ ボー ド ローは、モネの作品に倣うかのように、境界をぼかした調香で作られています。

トップノート、ミドルノート(ハートノート)、ベースノートといった3段階で香りが変化するのではなく、境目が重なるようにあいまいに、移ろうかのよう。

まるで、モネの絵画を観ているかのようです。

香りの構成:ベルガモット、レモン、ネロリ、ローズマリー、バイオレット

調香師:ファブリス・ペルグラン

ジャンル分けをするなら?

この作品をジャンル分けするなら、何が良いだろう・・・

考えてみたのですが、湧き水のイメージでもあり、アロマティックであり、シトラスであり、フローラルであり、ハーブのようでもあります。

従来のジャンルをも飛び越えて、自由に存在する軽やかな作品と言えそうです。

オ ボー ド ローにぴったりの季節は、初夏のさわやかな、晴れの日。

もしかすると、真冬のキリッとした日にも合うかもしれません。

オ ボー ド ローの香り方と特徴

オ ボー ド ローの興味深いところは、その日の気温や湿度によって、香り方がクルクルと変わるのです。

私の場合、下記の4パターンで香ることが多いです。

管理人が感じた香り方のパターン
  1. つけたての瞬間は、ベルガモットとレモンがフレッシュに立ち上がり、徐々に、ローズマリーとフローラルが混じり合った香りに変化する。
  2. ラムネ菓子やサイダーを思わせる、粉っぽい香り。香りの変化は少ない。
  3. バイオレット(スミレのお花)の香りが立ち、やがてムスクが柔らかく包み込む。フローラルムスキー。
  4. 上記1〜3の香り立ちが、一日のうちにクルクルと変わっていくように感じる。

オーデコロンとは思えないくらい、さまざまな側面を持つ、キラキラとした作品です。

今日は、どんな香り方をするのだろう?

それを確かめたくて、4月19日の発売以来、ほぼ毎日、この作品を手に取り、まといます。

そして私はすぐに、オ ボー ド ローが大好きになってしまいました。

香りの持続時間は?

オーデコロンということもあり、てっきり1〜2時間しか保たないのだと思っていましたが、ところがそうでもありません。

日によっては、3〜4時間は楽しむことができます。

周りに香りがわかるほど香るのは、やはり2時間ほどですが、自分だけが感じるほのかな香りは、オーデコロンとは思えないくらいに細く長く続きます。

肌にまとった香りがジャケットに移り、夕方、またそのジャケットを羽織る時にオ ボー ド ローの香りに包まれた、ということもありました。

一般的なオーデコロンと、オードトワレの中間くらいの位置付けにあたるのではないかと思います。

もっとも、気温やその時の気候の状況、まとう人の肌質や体温に香りの持続時間は影響されます。

私の例が参考になれば良いな、と思います。

オ ボー ド ローを手掛けた調香師は?

この印象派の画家のような調香師は、ファブリス・ペルグラン。

ラルチザンパフュームでの調香は、初めてです。

ファブリスはこれまでに、ディプティックやジョーマローンで作品を発表してきた調香師です。

どのブランドの作品を取ってみても、後残りに透明感のある、光を感じさせる調香師だと思います。

ベルトランとの比較

ラルチザンパフュームで多くの作品を残してきた、ベルトラン・ドゥショフールと比べてみます。

ベルトランは、自然の描写では、陰や夜の表現を得意としていたように感じます。

また、人間の内面や、目に見えない感情を香りで現すことを目指していた調香師です。

ブランドリニューアルとの関連性を探る

ラルチザンパフュームは、2016年にブランドリニューアル※を行い、1978年創業当時のマインドに立ち返りました。

※日本でのブランドリニューアルは2017年2月

それは、自然の香料を使い、香りで芸術を表現することを目指していたジャン・ラポルトのDNAでもあります。

ファブリスは、ラルチザンパフュームからの意向を汲みながらも、自身が得意とする光を感じるような調香で、この2つの作品を生み出したのではないか、と私は考えています。

オ ボー ド ローのラインナップ

オ ボー ド ローは、オードトワレのみの作りとなっています。

まだ、百貨店などで手に入るばかりとなっており、インターネットでの入手は、ブルーベル・ジャパンの公式サイトのみとなっているようです(2017年5月4日現在)

世界で同時発売した作品で、並行輸入品も入ってきていません。(2017年5月4日現在)

オ ボー ド ローが好きな方は、こんな作品も気にいるかもしれません。

(または、この作品が好きな方は、オ ボー ド ローもお好みかも)

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