先日に引き続き、ラルチザンパフュームから発売された新作について書いていきます。
もう1つの新作もオーデコロンで、シュールエルブという黄緑色のコロン。
草の上で過ごしている初夏の一日を思わせる、見た目にもさわやかな作品です。
シュール エルブの由来
シュール エルブは、フランス語でSUR L’HERBEと表記します。
草の上で、と邦訳されており、印象派の画家、エドゥアール・マネの「草上の昼食」を香りで表現しました。
草原の上でピクニックを楽しむ、という絵画なのですが、当時はセンセーショナルな作品として話題になったようです。
シュール エルブの香りの構成
シュール エルブは、トップノート、ミドルノート(ハートノート)、ベースノートといった調香にとらわれていません。
草の上でピクニックを楽しんでいる時のように、自然の香りが代わる代わるに立ち上ります。
調香師:ファブリス・ペルグラン(Fabrice Pellegrin)
つけたての瞬間、ベルガモットのフレッシュな香りが弾け、何か楽しいことが始まる瞬間に立ち会った時のようです。
そこからオレンジブロッサムとグリーンノートが掛け合いのように現れ、あなたを草上のピクニックに連れ出すのです。
ラストは、アンバーとムスクが優しく溶け合い、草の上で過ごす初夏の夕暮れ時を思わせます。
シュール エルブの香り方
シュール エルブは、同時に発売されたオ ボー ド ローよりも、わかりやすい香り方をする作品です。
シトラスとグリーンがお好きなら、ハズさない作品がシュール エルブです。
また、夏に向けて新しい香りを探している方や、誰か他人と被らないサマーフレグランスが欲しい時にはもってこいです。
同じ夏向けの作品でも、アクティブで、動きを感じるような作品がシュール エルブだとすると、オ ボー ド ローは静かな作品。
この2つを、その時の気分で選んでみるのも楽しいと思います。
香りの持続時間は?
シュール エルブはオーデコロンですが、一般的なオーデコロンより香りの持続は長め。
実際に肌に乗せてみて、オーデコロンとオードトワレの中間くらいの持続時間だと感じました。
シュール エルブの個性的なところは、ラストノートからドライダウンにかけてです。
一般的なフレグランス製品の場合、ラストノート以降に重めの香料が残るような調香手法を採っています。
シュール エルブの場合はそうではなく、アンバーとムスクが際立ったラストではないのです。
もちろん、まったく感じないわけではありませんが、肌の上でまろやかになったオレンジブロッサムとグリーンが、ドライダウンでも引き続き感じられるのです。
シュール エルブの似合うシーン
シュール エルブが持っている、明るく弾むような雰囲気は、ポジティブな印象を与えます。
このため、仕事の時にもピッタリと言えそうです。
そもそもオーデコロンとして作られているため、香り自体が軽やかです。
万一つけ過ぎてしまっても、ベルガモットもオレンジブロッサムも、きつく香るタイプの香料ではありません。
香害になりにくい調香方法と、穏やかな香料で作られており、オフィスでも安心してまとえそうです。
私の個人的なイメージでは、営業職の方や、営業事務といった、人と多く接する機会のある方にぜひオススメしたいですね。
接する人を明るい笑顔にする、ポジティブなフレグランスです。
また、なんだかやる気が出ない朝に、シュッと一吹きしてみると、オレンジブロッサムから元気をもらえそうです。
シュール エルブのラインナップ
シュール エルブは、オードトワレのみの作りとなっています。
シュールエルブが気になる方にオススメの香りは?
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