ディプティックのオードトワレ、オーローズ。
その名も「バラの水」は、デイタイムにピッタリの使いやすいオードトワレです。
そうは言っても、「よくあるバラの香水」ではないところが、ディプティックらしいところ。
それでは、詳しく紹介していきますね。
現代版のバラ香水
オーローズ、シンプルな名前の通り、それはバラの水。
飾り気のないネーミングの中に、ディプティックらしさが潜む、フレグランス上級者にも楽しめる作品に仕上がっています。
みずみずしいバラの香りがイキイキ
私が気に入っているところは、パウダリーとは真逆をゆくような、みずみずしい仕上がりです。
古典的なバラ香水の特徴といえば、香りつきのお粉をはたいたような、独特の粉っぽさが挙げられます。
子どもの頃から私はこれがニガテで、随分長い間、バラの香水を避けて通ってきたのです。
オーローズの場合は、さり気なくバラを引き立てるような調香で、パウダリックな表現から開放されています。
みずみずしさと甘さを両立させた立役者は、バラと相性が良いライチとカシスです。
キラキラとした甘い透明感は、ハニー(はちみつの香り)。
ディプティックのはちみつの香りは、甘ったるくならないところが秀逸です。
そしてこの香りのハイライトである、ミドルノートでのバラの香りは、うっとりするほど素晴らしいです。
オーローズのバラの表現は、ダマスクローズとセンティフォリアローズ、2つのバラの香りを使って表現されているのです。
ダマスクローズは、バラの香りとしてとっても有名ですね。
というのも、アロマテラピーや化粧品に使うローズオットーという精油があるのですが、これはダマスクローズからしか採れないのです。
バラの中でも、特にゴージャスな香りです。
もう1つのバラ、センティフォリアローズは、たくさんの花びらを持つバラの種類です。
ダマスクローズと比べると、みずみずしい香りが特徴だと感じます。
ケンティフォリア・ローズはセンティフォリア・ローズとも表記され、「非常に多くの花弁(または葉)」を意味します。
純粋な原種バラではなく、ロサ・ダマスケナ・ビフェラとアルバ・ローズの交雑ではないかと推測され、16世紀頃からオランダで改良され18世紀初めに完成されたといわれています。
出典:姫野ばら園 八ヶ岳農場
そしてラストノートでは、控えめに、バラの香りを支えるかのように、針葉樹とホワイトムスクが静かに香ります。
強い香料にありがちな、重い印象にはなりません。
あくまで、バラの香りを立てるような調香のため、樹木や動物性の香りがニガテな方でも、さほど気にならないのでは。
ぜひトライしていただきたいです。
バラ香水=くどくない?
バラの香水といえば、マダムのような雰囲気を想像している方は、少なくないのでは?
古き良き時代の名作と言われる香水には、バラをモチーフにした香りが数多く存在してきました。
名作をまといこなすことは、大人の女性としての証の一つ。
私もそう考えてはいますが、往年の名香=クラシックな香りが、オフィスには向かないことも。
ディプティックのオーローズは、そういった、いわゆる古めかしいバラ香水の概念から解き放たれ、いまどきのバラ香水に仕上がっています。
香りには透明感があるのがポイント。
多めにまとってしまった場合でも、むっとするような濃厚さは、出てこないように感じました。
香害になる心配も少ないと思います。
初対面の相手には、清楚な印象を与えてくれそうです。
下半身を中心に控えめにまとえば、オフィスでもスマートに楽しめるバラ香水と言えそうです。
元来、オーローズは、肌なじみの良い、やわらかい香りです。
まとう人自身の肌にあわせて穏やかに変化するので、とっても使いやすい香水だと思いますよ。
1本持っていれば、いろいろなシチュエーションで活躍してくれそうです。
夜、予定がある時に重ね付けするなら?
オーローズは、デイタイム(日中)にオススメの香り。
夜ももちろん素敵ですが、香りを邪魔しない個性を活かして、レイヤリングを楽しんでみては?
ディプティック ドソン
同じディプティックの中で重ね付けを楽しむなら、ドソンがオススメ。
女性にオススメのチュベローズの香りが、仕事帰りの予定に華を添えてくれそうです。
「ドソン」の香りは、こちらのページで詳しくご紹介しています。
アニック グタール トゥニュ ドゥ ソワレ オードパルファム
「夜、特別なお出かけをするシーンでエレガントな女性がまとう、最高のドレス」をイメージした、アニックグタールの新作です。
アイリスとグルマン、シプレーを併せたという、まさにナイトライフにぴったりの香り。
フワフワのファーがついたボトルもいまどきっぽく、インテリアとしても映えそう。
トムフォード ブラックオーキッドオーデパルファム
日中のオフィスではまとえないような香りは、プライベートの時間だからこそ思い切り楽しめるもの。
夜の街で、とびきり大胆になれそうな香り。
ディオールのプアゾンが好きな方にオススメ(香りは強めです)
オーローズのラインナップ
オードトワレ
オーローズの液体の香水は、オードトワレのみの作り。
オードパルファムはありません。
その代わり、ハンドローションなどのボディケアアイテムが充実しています。
淡めの香りなので、オードトワレらしくふわりと軽やかに使いこなすと、香りで抜け感を演出できると思います。
ロールオン オードトワレ
オーローズには、持ち運びや付け直しに便利な、ロールオンタイプが作られています。
ロールオンタイプは、スプレータイプとは異なり、香りが周りに飛び散らないところがポイント。
皮膚に直接、塗るようにして香りをまとうことができるので、手の甲や手首にそっとつけることで、香りをデスクワークのお供にもできてしまいます。
少しずつ香りを楽しみたい、控えめな使い方にもピッタリです。
もちろん、通常のスプレータイプのオードトワレと併用して、重ね付け専用にも便利です。
ハンドローション
手指に馴染みやすい、ハンドローション。
マカデミアオイルとアロエベラが配合されているので、バラの香りだけでなく、肌にうるおいを与えてくれます。
女性へのプレゼントにも良いですね!
ミルキーボディーヴェール
こちらはボディーローション。
オードトワレをまとう前のお肌のお手入れや、お風呂上がりの保湿ケアに併せて使えば、統一感のある「香りのレイヤリング」を楽しむことができます。
また、オードトワレと同じ香りのボディーケアアイテムを使うことで、香りの持ちも良くなります。