キンモクセイが入っている香りとして知られる、フローラ バイ グッチ。
グッチで有名な「フローラ」の花柄パターンを香水にしたら、きっとこんな香りになるというインスピレーションから生まれた作品です。
華やかでフェミニン、ハイブランドフレグランスなのに、モードっぽくなりすぎず、リアルクローズにも合わせやすい。
今回は、そんな魅力のあるフローラ バイ グッチをご紹介します。
フローラ バイ グッチシリーズの始まりはいつ?
フローラ バイ グッチの発売は、2009年(オードトワレ版)から2010年(オードパルファム版)にかけて。
この頃のグッチは、香水の新作を相次いで発表していた時期にあたります。
グッチバイグッチやグッチ ギルティなど、流行に敏感な20代もトレンド感を感じながら、気軽にまとえる作品を次々と発表し、これらは2017年現在でも人気が高い作品です。
いつか大人になったら“古典的な名香”をまとうのではなく、いまの自分に合った新しい香りを求めたい・・・グッチは、そんな若者たちの「いま」に応えるようになったのだと思います。
2017年の現在でも、グッチの香水はこの頃のラインナップを受け継いでいますよね。
もちろん、エンヴィやラッシュといった旧作の人気もまだまだ衰えてはいませんが・・・
フローラ バイ グッチはどんな香り?
トップノート:シトラス、ピオニー、マンダリンオレンジ
ミドルノート:キンモクセイ(オスマンサス)、ローズ
ベースノート:サンダルウッド、パチュリ、ピンクペッパー
フローラ バイ グッチは良く練られた作品です。
初めは、キンモクセイ狙いでこの香りを求めた私。
ところが、キンモクセイ以外にも、さまざまな香りの良いところを合わせていることがわかりました。
トップノートは強めですが親しみやすく、でも、おばさんくさくないフレッシュな香り立ち。
トップがシトラス系ばかりですと、スポーティーなイメージになりがちですが、ピオニーを入れたことで、グッとフェミニンになっています。
ミドルノートは、日本人にも愛されているキンモクセイとローズです。
そしてベースの香料で興味深いのが、ピンクペッパー。
ピンクペッパーはトップノートで用いられることが多いものの、フローラ バイ グッチではベースに含まれています。
華やかなコショウの香りは、これから何かが始まりそうな、ワクワクする期待感を演出してくれます。
サンダルウッドとパチュリは落ち着いた雰囲気になりがちなので、ピンクペッパーが入ることによって、作品全体が若々しさが生まれています。
キンモクセイの香りはどのくらい感じる?
たしかにキンモクセイの香りが含まれてはいるものの、キンモクセイは主役ではありません。
その他の香りや明かされていない香料なども合わせて、フローラ バイ グッチの香りとなっているように感じます。
キンモクセイの香りをメインに楽しみたい方は、ちょっとイメージが違ってしまうかも。
その一方で、芳香剤の香り、とは言われにくいでしょう(キンモクセイは、なぜか日本では匂い消しの香りとして定着してしまっているんですよね)
ピオニーやローズと一緒に集めた花束にキンモクセイが入っている・・・
そんなイメージをしてもらえれば、わかりやすいと思います。
調香師は誰?
特定の調香師名は明かされていませんが、ジュネーブに本部を置くフィルメニッヒ社(Firmenich)による調香とされています。
フィルメニッヒ社は世界の2大フレグランスメーカーの一つであり、かつてカルバンクライン シーケーワンの大ヒットにより、大成功を納めたことで知られている企業でもあります。
これは、シーケーワンに含まれている香料の特許権を所有していたためです。
もちろん、自社内にも優秀な調香師がいるわけですね。
その他にも、ファッションブランドの香水では、コーチやケイト・スペード、有名どころでは、ニッキー・ミナージュやニューヨーク・ヤンキースの香水も調香しています。
オードパルファム版との違い
先に発売されたのは、オードトワレ版(2009年)で、翌年の2010年にオードパルファム版が発売しています。
2017年現在も、両バージョンが継続して販売されています。
オードトワレ版とオードパルファム版の香りの構成は共通していますが、オードパルファムは、よりグラマラスで深みのある仕上がりとなっています。
オードパルファム版は、夜遊びでも負けない、リッチな華やかさを感じさせるのです。
一方、オードトワレ版は、軽やかで、オフィスや、汗ばむ季節でも使いやすいと思います。
キンモクセイの香りを強めに感じたいのであれば、オードトワレ版をオススメします。
今日は遊びに行く!という気分を高めたいなら、おしゃれを決めてオードパルファム版をまとってみてください。
これだけで、女子力が上がったような気分になれちゃいます。
フローラ バイ グッチのラインナップ
フローラ バイ グッチは、オードトワレ版、オードパルファム版の2種類が発売されています。
その他にも、フローラ バイ グッチシリーズとしていくつかのバリエーション作品が後続しているので、併せて紹介していきます。
フローラ バイ グッチ オードトワレ
軽やかで使いやすいオードトワレ版は、気軽にまとえて春夏にピッタリです。
オードパルファム版と比べると若々しくフレッシュな印象を与えてくれる作品です。
持続時間は3時間程度で、軽やかさをキープしたまま、ゆっくりと消えていきます。
濃厚な作品にありがちな、ラストノートからドライダウンにかけての重厚な香りが苦手な方は、オードトワレをこまめに付け直して楽しむのも◎
フローラ バイ グッチ オードパルファム
フローラ バイ グッチのオードパルファム版。キャップと液体がゴールドになり、ちょっぴりゴージャスな印象です。
トップノートだけでは、オードトワレ版との違いはさほど感じませんでしたが、ミドルからラスト以降のにかけて深みが出るところは、オードパルファムならではと言えるでしょう。
会社帰りに予定がある日に、ふわっとまとっていきたくなる作品です。
フローラ バイ グッチ ゴージャスガーデニア(オードトワレ)
洋梨とベリー系の甘酸っぱくフルーティーなトップノートが連れて行ってくれるのは、女性らしいガーデニアが咲き乱れる夏の庭園。
甘い香りだけれど甘ったるくなりすぎない、そんなワガママにも応えてくれそう。
ふとした瞬間に女性らしさを思い起こさせてくれる作品です。
フローラ バイ グッチ ガーデン グロリアス マンダリン(オードトワレ)
マンダリンオレンジとピオニーが香る、夏にぴったりのフローラ バイ グッチ。
ミドルにはピニャコラーダが香り、ちょっぴりバカンス気分。リラックスさせてくれそうです。
ラストはあたたかみのある、どこかホッとするドライダウンです。
フローラ バイ グッチ グレイシャスチュベローズ(オードトワレ)
まだ青さの残る、咲き始めのチュベローズをイメージさせるフレッシュフローラル。
オレンジフラワーも入っているので、チュベローズの濃厚な甘さを抑え、清潔感も感じさせてくれます。
大人の女性向けのフレグランスを探しているけれど、夜っぽくなる香りは苦手・・・という方にオススメしたい、エレガントな作品です。
フローラ バイ グッチ グラマラスマグノリア(オードトワレ)
魅力に溢れる女性らしさを感じさせる、グラマラスマグノリア。
マグノリアならではの、甘くみずみずしい香りがまさにグラマラスです。
ミドルからラストにかけてがグッとセンシュアル。大人のフローラ バイ グッチを探しているなら、断然コチラ。
ムスクとサンダルウッドが効いた中に、ほんのりとチョコレートが混じります。
フローラ バイ グッチ ガーデン コレクション ミニチュアセット
フローラバイグッチのシリーズを少しずつ楽しめる、5mlずつのミニチュアセットです。
ゴージャスガーデニア、グロリアスマンダリン、グラマラスマグノリア、グレイシャスチュベローズの4種類入りで、すべてオードトワレとなっています。
少しずつ香りを試して、自分のイメージに合ったフローラ バイ グッチを探したい方に。
プレゼントにもオススメ。