ロンドンのメゾンフレグランス、ミラーハリスの「ティートニック」は、洗練された紅茶の香りを表現した作品です。
初夏を思わせる、シトラスグリーンがさわやかなアイスティーのイメージです。
ティートニックの香りは?
ティートニックは、その名の通り紅茶の香りが特徴です。
ミラーハリスがロンドン生まれのフレグランスメゾンということもあり、紅茶の種類はベルガモットの香りがついたアールグレイのような香りです。
実際の紅茶の香りより透明感があり、クールな雰囲気で、ホットティーというよりはアイスティー。
つけたての瞬間からミドルにかけては、ベルガモットそのものやレモンといった柑橘の香りを感じます。
ハートノート:スモーキー ティー、ナツメグ
ベースノート:マテ アブソリュート、バーチタール、ムスク
調香師:リン・ハリス(Lyn Harris)、マシュー・ナルダン(Mathieu Nardin)
その他にマテ茶のアブソリュートや、ナツメグが入っていることもわかります。
バーチタールというのは、レザーの香りにも使われることがある、焦げた木のような香りです。
バーチタールはほんのわずかに嗅ぎ取れるかどうかといったところですが、クールな印象を与えているように感じます。
ドライダウンの香りは、癒やし効果バツグンです。
やわらかくなったお茶の丸みのある香りと、ムスクが優しく包み込むかのようです。
ティートニックの香りの持続性は?
ティートニック自体は、軽めの調香で、まるで晴れた初夏の昼間に吹くそよ風のよう。
レモンの果汁感は30分ほどで丸みを帯びてゆくものの、香りの変化は小さく感じました。
さわやかなお茶のイメージのまま、4時間ほどは肌の上で香りが残り、徐々に自分の肌そのものの香りと馴染んでゆきます。
ティートニックとナイルの庭は似ている?
夏にまとえる爽やかな香りで、ティートニックと近いイメージを持つ香りは、エルメスのナイルの庭だと思います。
男女どちらがまとってもフィットする、中性的でさわやかな印象が続くところが似ていると感じます。
もし、あなたがエルメスのナイルの庭を好きなら、ティートニックはトライしてみる価値のある作品です。
ミラーハリスのティートニックは、エルメスのナイルの庭ほど知名度がなく、またメゾンフレグランスということもあり、まだまだまとっている人が少ない作品です。
人とかぶらない、夏にまとえる爽やかな香りを好きな方や、紅茶の香りを探している方にはぜひおすすめしたい作品です。
ティートニックは女性がまとうとどんなイメージ?
ティートニックをまとった女性は、仕事ができそうなスタイリッシュなイメージを抱かせます。
また、一緒にいて居心地のいい、落ち着いた女性の雰囲気も。
外資欧米系シティホテルのラウンジで漂っていそうな、静と動のバランスが取れた作品なんです。
静かすぎる香りではなく、動きのある要素も持っているわけです。
仕事もプライベートもアクティブな、快活な女性になれそうな気がしました。
ティートニックの香りは、恋愛モードの雰囲気は少なめです。
合コンや出会いの場、付き合い始めたばかりのカレとのデート用には、ローズやチュベローズの香りを重ね付けすると良いと思います。
実はミラーハリスは、重ね付けしても香りが濁りにくく、昼と夜でイメージチェンジを楽しむのにも向いているブランドです。
普段、甘めのフローラルが好きなあなたなら、カッコ良い系のティートニックを重ね付けして、イメチェンしてみるのも悪くないと思いますよ。
ティートニックのラインナップ
ティートニックはオードパルファムのみの作りとなっています。