ラルチザンパフュームの数字シリーズ、モン ニュメロ9。
9番だけが存在するのではなく、実は、1番から10番までの作品があった中の1つです。
ラルチザンパフュームは商品の改廃が頻繁にあるブランドで、数字シリーズもなくなってしまいました。
そして、現在は9番が残り、日本のラインナップに加えられているというわけです。
ラルチザン パフューム モン ニュメロ 9 EDC スプレー 100 ml [並行輸入品]
モン ニュメロ9の香りは?
モン ニュメロ9の香りは、搾りたてのレモンを思わせる、さわやかな作品となっています。
ハートノート / シクラメン、シソの葉、ターキッシュローズ
ベースノート / ミルラ、べチバー、パチュリ
普段使いしやすい軽やかな調香の中にも、調香師のベルトラン・ドゥショフールは工夫を凝らしました。
シソの葉やミルラといった、独創的な香料が含まれているのです。
これによって、よくある春・夏向けのオーデコロンの枠から頭ひとつ抜け、ハイセンスな個性をさりげなく添えています。
モン ニュメロ9はコロン!香りのもちは?
モン ニュメロ9は、オードトワレやオードパルファムではなく、オーデコロンとされています。
香りの賦香率(ふこうりつ、と読みます)はオードトワレよりも低いため、香りが弱いと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところが、そこはやはり、香りの職人、ラルチザンパフュームです。
個人個人によって異なる肌質やその時の気温からも影響はありますが、概ね3時間ほどは香りが持続しそうです。
まとっている間、軽く明るい印象の香りが持続するイメージです。
ハートノートに入っている樹木の香りが強く出る重い香りとは異なり、あくまで軽やかな印象を残すタイプの作品です。
時間が経つごとの香りの変化が小さく、レモンとグリーンのさわやかな香りのまま淡くなってゆく・・・
そんな使い勝手だと感じました。
つけたての弾けるようなレモンの香りは、徐々に丸みを帯びて肌になじんでゆきます。
オフィスに向いている?
モン ニュメロ9は、オフィス使いにも向いている使いやすい作品です。
男性、女性を強く意識させる作品ではないことと、フレッシュな印象が誰にでも好印象を与えてくれる香りです。
香りの変化が小さいため、付け直しの時間を選ばないところも良いですね。
他の香水をまとっている時でも、リフレッシュや気分転換に使えてオススメ。
デイリーな普段使いや、オフィス用として、1本あると重ねづけのバリエーションが広がりそう。
誰にでも使いやすい分、他人と違った強い個性をアピールしたい時は、少し物足りないかもしれません。
夏向けの香りを探しているなら、同じラルチザンパフュームのロードラルチザンや、バチュカーダが近い系統になると思いますよ。
数字シリーズのこぼれ話
冒頭で、数字シリーズは1番から10までのラインナップだったとお伝えしました。
このうち、1番から10番までの間の10の数字の中で、唯一存在しなかった番号があるのです。
事実上、9点のラインナップだったというわけですね。
その番号は、5番。
香水界で5番といえば、シャネルのNo.5。
偉大なるNo.5に敬意を表して、ベルトラン・ドゥショフールはモン ニュメロ5を作らなかったのだとか。
モン ニュメロ9のラインナップ
モン ニュメロ9は、オーデコロンのみの作りとなっています。
一般的なオーデコロンと、オードトワレの中間くらいの香りの持続が期待できる作品となっています。
爽やかで軽めの香りのため香害になりにくく、使いやすい作品です。