アナスイ スイ ドリームス SUI DREAMS

香水レビュー

春から夏にかけて付けこなすのが難しくなるのは、甘~いグルマン系の香り。

バニラやチョコレートの香りは、なんとなく秋・冬にまとうもの、とお決まりになっているような気がしませんか。

ところが、昨年の夏、すれ違ったロシア系の女の子が真夏にバニラを着けこなしていました。

固定観念を打ち破られたような、清々しい気分になったものです。

今回は、春夏にも使えるバニラ系の香り、アナスイのスイ ドリームス オードトワレをご紹介します。

スイドリームスの香りは?

青い液体からはまったく想像できない、バニラが印象的なスイドリームス。

アナスイらしい、自由な想像力を感じさせてくれます。

実は、スイドリームスには、バニラ以外にもたくさんの香りが詰まった作品です。

スイドリームスの香りの構成

トップノート:ベルガモット、ビターオレンジ、タンジェリン、ネクタリン

ハートノート:カイロフリージア、ダマスク・ローズ、チャイニーズ・ピオニー、ピーチ

ベースノート:タヒチ・バニラ、サンダルウッド、シダ―ウッド、スキン・ムスク

調香師:フィリップ・ロマーノ(Philippe Romano)

トップノートは、いくつもの柑橘系とネクタリンが、弾けるようにジューシーです。

ポップカラーが似合う元気な女の子、といった印象を受けます。

やがてミドルではいくつものお花が花開きます。

アナスイの特徴は、西洋と東洋の文化をうまくミックスする独特のセンスです。

この独特のセンスは、アパレルだけでなく、メイクやフレグランスでも同じですね。

東洋と西洋のミックスを感じさせるお花が入っています。

チャイニーズ・ピオニーという名称の通り、アジアを感じさせる芍薬のお花です。

そして、ラストになるとお待ちかねのバニラが香り立ちます。

バニラばかりが立つというよりも、サンダルウッドやムスクと混じり合い、センシュアルなバニラとなって現れます。

スイドリームスのバニラの秘密

トップノートだけを切り取ると、爽やかなシトラス系の香り。

ミドル以降は、オリエンタルフローラルとバニラが混じり合った、独特の魅力的な世界に包まれます。

まとう人の肌質や気温、湿度によって、お花の香りが強く出る方、バニラが出る方、さまざまだと思います。

フローラルとバニラがきれいに混ざり合って現れると、ベストですね。

スイドリームスのバニラには、お菓子に使われるバニラの香りよりも軽く、お花のような甘さが感じられます。

このため、グルマン系というよりも、フロリエンタル(フローラル系にオリエンタル系の特徴を重ねた造語)として紹介されることがたびたびあるのです。

グルマン系ほど甘ったるくなりすぎないため、春夏にもまといやすいというわけです。

スイドリームスは子どもっぽい?

スイドリームスが発売されたのは、2000年の9月。

今から17年も前の香りとは思えないくらい、古さを感じさせない調香です。

また、ハンドバッグ型のボトルの形もユニークで、インテリアとして置いておいても女子力が上がりそうです。

一時期、廃盤になったといった噂が流れましたが、2017年5月現在は購入が可能です。

スイドリームスは長く愛用しているといった声が多く聞こえる作品です。

ハイティーンで出会い、大人になってもまだ愛用している・・・

そんな、大人の方にも長く愛されるフレグランスなんですね。

子どもっぽいどころか、ずっと使い続けられる香りであり、次々と若い世代が新たなファンになっているのです。

長く愛用する方が多い香りは、価格に依らず名香だと私は思います。

スイドリームスの魅力

少女から大人になる頃を描いた作品の良いところは、ティーンエイジャーも大人の女性もまとえるというところ。

少女の年代であれば、ちょっと背伸びした香りになりますし、大人の女性であれば、みずみずしい感性を取り戻すことができるのではないでしょうか。

そして嬉しいのは、大人がまとってもイタい感じになりにくいところ。

年齢を問わずに独特の世界観を楽しませてくれるのは、まさにアナスイのマジックですよね。

もし、あなたが若い頃にスイドリームスを愛していたのなら、この夏は久しぶりに手にとってみてはいかが?

もちろん、まだスイドリームスを知らない方でも、春夏にまとえるバニラの香りはなかなかないはず。ぜひ試してみてくださいね。

スイドリームスのラインナップ

2000年の発売から世界中で愛され続けているスイドリームス(ブルー)を元祖に、いまでは、イエローやピンクといったバリエーションが発売されています。

スイドリームス オードトワレ

ブルーの液体を振ればバニラが香る、ファンタジックなオードトワレ。

個人的な感想ですが、ブルーはもっとも幅広い年代がまとえる作品と言えるかもしれません。

夢見がちな女の子の香りではなく、夢をもって前向きに生きる女性の香りとしてオススメしたいです。

ちなみに、日本国内だけでなく、世界中で爆発的にヒットした作品なのだとか。

スイドリームス イン イエロー オードトワレ

黄色い液体のスイドリームス。

ジェローム・エピネット(Jerome Epinette)という、バレードやバナナ・リパブリックのフレグランスを手がける調香師の作品です。

柑橘系にスパイスを加えた元気なトップノートから、ロータスフラワーとローズ、ジャスミンのフェミニンなミドルへ。

ラストはアンバーのぬくもりが優しく包み込む、ウッディー系の中でもあたたかみを感じさせる、樹脂の香りを用いたバルサミックなスイドリームスです。

スイドリームス イン ピンク オーデトワレ

2014年に発売されたスイドリームス イン ピンクは、恋愛モードのスイドリームス。

クローデット・ベルナビス(Claudette Belnavis)の作品です。

ザクロやラズベリー、チェリーと言った赤色の甘いフルーツのジューシーな香りと、フリージアやピオニーの夢見るようなピンクのお花が混ざりあったフルーティーフローラル。

ラストノートはちょっぴり意外な、ヒノキ(サイプレス)とハイビスカスのお花が香り、アナスイらしいファンタジックな雰囲気です。

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