リオデジャネイロのサンバカーニバルをイメージした、とびきり明るくエネルギッシュなバチュカーダ。
ラルチザンパフューム(L’Artisan Parfumeur) バチュカーダ オードトワレ 100ml
発売当時は、私の周りでも“ラルチザンパフュームらしくない”と言われることもたびたびありましたが、らしくないというだけあって、ラルチザンパフュームの中でも目立つ存在になったようです。
2017年2月のブランドリニューアルにも生き残りました。
明るくポジティブ、ヘルシーなのにセクシーな香りは、これまでのラルチザンパフュームの中にも、また既存のフレグランスの中で比べても、ありそうでなかなかない素敵な作品です。
発売されたのはいつ?
バチュカーダが発売された2011年頃のラルチザンパフュームは、複数の調香師が作品を手がけるチャレンジを行っていました。
調香師の一人、カリーヌ・バンションはラルチザンパフュームでいくつかの作品を発表している女性調香師です。
名作「ジャタマンシィ」も彼女の作品です(残念ながら、現在は廃盤となってしまいました)
もう一人の女性調香師、エリザベス・マイヤーは若い調香師だそうです。これからの活躍が楽しみですね。
また、2011年頃の同時期は、ラルチザンの中でベルトラン・ドゥショフールの作品が増えすぎた感がありましたので、新しい調香師の作品の登場は、もの珍しかった印象があります。
バチュカーダは夏向きのポジティブな香り!
リオデジャネイロのサンバをイメージしている通り、バチュカーダは夏を思わせる作品です。
夏以外でも、元気になりたい時や、夜遊びに出掛ける時に、テンションを上げてくれそうな香りです。
ヘッドノート / ライム、ミント、ダヴァナの花
ハートノート / ティアレフラワー、イランイラン、カイピリーニャアコード
ベースノート / アンバー、サンダルウッド、ベチバー、ムスク
バチュカーダの調香には含まれていませんが、ソルティーなマリンノートを強く感じる作品です。
よく晴れた夏の日の夕暮れ時、海辺でサンバを踊っているような・・・
蒸し暑い日本の夏にも、すっと馴染みます。
ヨーロッパのカラッとした夏の気候とは違い、日本の真夏に映える作品として、貴重な1本です。
仕事用には向いていない?
バチュカーダのスゴイところは、単なる夏向けでも、夜遊び用でもないところ。
意外にも、使えるシーンが豊富なんです。
つけたてのフレッシュなライムは、老若男女を問わず柑橘系の香りを好む日本人にもピッタリですし、フレッシュなライムの香りからは、誰もが清潔な印象を受けるでしょう。
ジャケットなどカッチリしたスタイルにバチュカーダをまとえば、お仕事モードの香りに変身です。
明るく活発なだけの香りではなく、年齢を問わず、アクティブに働く女性を応援してくれる香りだと思います。
サンバで踊るブラジル女性たちが、ヘルシーさとセクシーさを同居させているように。
ティアレフラワーやイランイランといった、女性の魅力を引き上げるお花の香りが含まれているものの、メインの香りではないため、夜の香りにはなりにくいと思います。
バランス良くベチバーやサンダルウッドがベースを支えており、ラルチザンらしい品のある仕上がりとなっています。
香りは軽めのため、気温が高い真夏や肌が乾燥しやすい方は、持続時間が3時間程度となるでしょう。
カイピリーニャってどんなカクテル?
コンポジションに含まれている「カイピリーニャアコード」。
これは、カクテルの名前です。
カイピリーニャは、ブラジルの伝統的なカクテルのことです。
材料のピンガ(カシャーサ)は、ブラジル産のスピリッツで、さとうきびの絞り汁をそのまま発酵、蒸溜させて作られるため、口当たりがやや重たい感じがする。クラッシュドアイスと刻んだライムの味わいがとても爽やか。
出典:サントリーのwebサイトから
さとうきびの搾りかすで作るスピリッツ「カシャーサ(別名ピンガ)」で作るのがポイントのようです。
カシャーサでないお酒を使う場合は、違うカクテルとなってしまい、カイピリーニャとは呼ばないのだとか。
夏らしいさわやかなカクテルで、たっぷりのライムが入るため、見た目も夏らしいグリーンに。
バチュカーダのラインナップ
バチュカーダは、オードトワレのみの作りとなっています。
オードパルファムやボディクリームといったフレグランスアイテムはありません。
新パッケージの流通はまだ少ないようです。運良く見つかった方は、お早めに!