女性らしいフローラルの香りが好きだけれど、いつもと違った香りはないのかな・・・
フローラル好きの私にとって、それは時々、頭をもたげる問題の一つです。
お花の香りを求めているのに、ちょっぴり変化が欲しくなる。そんなことって、ありますよね?
今回は、そんな気分にもピッタリのフレグランス、オフレジアをご紹介します。
オフレジアの香りの構成
オフレジアの構成は、実にシンプルです。
もちろん、フリージアがヒロイン。
トップノートには、なんとペッパーを採用しています。
フローラルにペッパー、意外ですよね。
ブラックペッパーの香りはピリリと刺激的で、遊び心をもたせながらも大人っぽいイメージです。
ラストはウッディーノート。ほんの少し、グリーンの要素も感じられます。
ミドルノート:フリージア
ラストノート:ウッディーノート
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ(Olivia Giacobetti)
構成はシンプルなのに、いつものフローラルとちょっと違った印象になるのは不思議ですね。
このオフレジアを手掛けた調香師は、オリヴィア・ジャコベッティ。
ディプティックでは、イチヂクの個性的な香り「フィロシコス」を発表しています。
ナチュラルな植物の香りを活かしながら、意外性のある作品を作り上げるのは、オリヴィア・ジャコベッティの得意とするところです。
オフレジアもその例外に漏れず、他にはないユニークな個性を放っています。
女性らしさと清潔感の中に、ミステリアスな魅力。そして、ドキドキするような期待感。
フローラルが好きだけれど、よくあるフレグランスではちょっと物足りないなんていう時の期待に応えてくれる作品だと思います。
フリージアの香りについて
オフレジアに用いられている白い色のほか、黄色や赤、紫色など、フリージアの花びらの色は多彩です。
この花びらの色の違いによって、香りが異なるのがおもしろいところです。
フリージア全体としては、甘さとみずみずしさの中にグリーンが入ったような、芳しい香りが一般的。
中でも白いフリージアは、甘さの中にスパイシーな要素を感じ取ることができます。
黄色のものはグリーン様が強く、赤や紫のものは酸味が強くなっています。
花びらの色の違いで香りに変化があるなんて、興味深いお花だと思いませんか?
フリージアの香りで有名なそのほかの作品
ランコムのミラク、シャネルのアリュール オードトワレ、ポール・スミスのウーマン、カルバンクラインのエタニティといった作品に、フリージアの香りを認めることができます。
フリージアを使った作品は、バラやジャスミンほどには豊富でない分、他の子とちょっと違ったフローラルを探している時にチョイスしてみるのも素敵です。
オフレジアのラインナップ
オフレジアはオードトワレのみのラインナップとなっています。
そこまで香りが弱い作品ではないので、物足りなさを感じることは少ないと思います。
2〜3時間で香りのストーリーが展開する、オードトワレならではのライトな作品です。
オフレジア オードトワレ