春から夏にかけてのシーズンは、お花の香りと同じくらいグリーンノートが美しい季節でもあります。
よく晴れた日に街路樹の下を歩くと、葉っぱのグリーンの香りが漂ってきますよね。
どこか遠くに出掛けられなくても、陽の光にきらめく新緑の葉っぱを眺め、グリーンを感じるだけでも癒やされてしまいます。
今回は、そんなグリーンノートをぞんぶんに楽しめる作品、ディプティックのオードリエルをご紹介します。
オードリエルの名前の意味は?
オードリエルは、フランス語でツタの水。
ツタの香水、といった意味になります。
ツタの香りをここまで印象的に用いている作品は、他のブランドではなかなかありませんね。
オードリエルの香りの構成
オードリエルは、苦味のあるグリーンノートが特徴の、イギリス式庭園をイメージした作品です。
ディプティックらしいクラシカルなグリーンノートは、アイビー(ツタの葉)の香り。
ロンダンブルローと同じく、フォーマルな印象のグリーンです。
グリーンっぽさを感じさせるシクラメンに加え、ゼラニウムの香りも感じます。
人によっては、アクアティックな香りを感じる場合もあるようです。
ラストはローズウッドとムスクで、しなやかで大人っぽい雰囲気に。
ミドルノート:シクラメン、ゼラニウム
ラストノート:ローズウッド、ムスク
調香師:ファブリス・ペルグラン(Fabrice Pellegrin)
オードリエルのオススメのまとい方
さわやかなグリーンノートが美しいオードリエル。
知的で仕事がデキる印象を与えてくれるので、オフィスにはピッタリの作品です。
一方で、ドライダウンが男性用フレグランスっぽく香る特徴も。
ほとんどのフレグランスを男女兼用としているディプティックの作品には、時々、このような変化がみられます。
ウッディーノートにムスクが重なった、大人っぽいしなやかなドライダウンですが、甘さは控えめです。
フレグランスに、甘さや女性らしさを求める方も少なくないはずです。
単品で使った時、どうしてもラストノート以降がクールすぎて苦手という場合は、重ね付けがオススメです。
ディプティックのオーローズやドソンといった、女性らしさがたっぷりと表現された作品と重ねて使うことで、単品で使う時よりも、エレガントさが強調されます。
私のオススメは下記の3点です。
オーローズとの重ね付け
ディプティックのバラ香水、オーローズ。
みずみずしい香り立ちが透明感を感じさせるので、若々しい印象のローズが可憐に香ります。
ドライダウンが軽めの作りとなっているオーローズ。
オードリエルを下半身にまとい、上半身にはオーローズを重ねることで、オードパルファムのような奥行きをもたせます。
オーローズの方が香りが弱いため、お腹や腰まわりなどに、オーローズをワンプッシュ多めにまとうと良いでしょう。
ドソンとの重ね付け
ディプティックの中で、もっとも女性らしさを感じさせるドソン。
クリーミィなチュベローズにアイビーを加えて、フォーマルさを高めます。
ドソンの甘さを抑えて、大人っぽい印象にしたいなら、トライしてみてくださいね。
敢えてオードリエルを上半身にまとい、ドソンを下半身にまとってみるといったチャレンジをしてみても◎
オレーヌとの重ね付け
フローラルだけれどグリーンノートも感じさせる、生花の花束のようなオレーヌ。
清楚で上品な香りが特徴的なオレーヌですが、ジャスミンのナチュラルな成分が多いせいか、持続時間はやや短め。
オードリエルがラストノートを迎える頃にオレーヌを重ねれば、まるでたくさんの植物に囲まれたパティオで過ごしている時のよう。
植物の香りが好きな方には、きっと楽しんでいただけるレイヤリングです。
オードリエルのラインナップ
オードリエルは、オードトワレのみの作りとなっています。
他の作品との重ね付けもしやすい、ナチュラルな作品です。
オードリエルを手持ちの濃厚な香りの上にまとうことで、秋冬っぽいイメージを夏っぽいフレッシュな印象にチェンジする!なんて使い方も。
レイヤリング(香りの重ね付け)を楽しみたい方は、オードリエルがあると変化のバリエーションが広がります。
オードリエル オードトワレ