日に日に湿気が増してくるようになりましたね。
湿度が上がるほど、私はグッタリしてしまうので、香り選びも軽く透明感が高いものをチョイスするようにしています。
爽快な香りを求める気分とはいえ、女性らしさは忘れたくない・・・
そんな時、私が選びたくなるフローラル系の作品の一つは、ペンハリガンのピオニーヴという作品です。
今回は、ピオニーをテーマにしたこちらの作品をご紹介します。
ピオニーの香りは?
ピオニーヴの香りは、イギリスのお庭で咲くピオニーを再現したフレグランスです。
というのも、ピオニーはお花から抽出されていない香りの一つなんです。
天然香料が存在しないお花というわけですね。
このため、香水や柔軟剤といったフレグランス製品で使われているピオニーの香りは、なんと調香師の腕によって再現された“調香による香りの花”となるわけなんです。
ピオニーヴの香りは?
ペンハリガンのピオニーヴの香りは、バラやジャスミン、カーネーションといったいくつものお花の香りを用いて、ピオニーを再現しています。
みずみずしく凛とした透明感の中に、センシュアルな魅力を感じます。
トップノートのバイオレットリーフがイキイキとしていて、朝露に濡れたスミレの葉がすぐそばにあるようです。
一瞬で作品の舞台、イギリスのお庭へ連れて行ってくれるトップノートです。
トップノート:バイオレットリーフ
ミドルノート:ローズ、カーネーション、クローブ、オレンジブロッサム、イランイラン、ジャスミン、ヘディオン
ベースノート:ベチバー、ムスク、カシュメラン(カシミアウッド)
調香師:オリビエ・クリスプ(Olivier Cresp)
いちど香りを知ると、癖になってしまいそうなピオニーヴ。
湿気を払って凛とした気分でいたい時、エレガンスを忘れてしまいそうになる時に、私はピオニーヴを思い出し、手に取りたくなるのです。
ピオニーヴは甘い香り?
湿気が多い時期に香水をまとう時、私が気にするのは、甘すぎないかどうかです。
甘い香りが梅雨や夏に合わないわけではないものの、この時期は、特有のじっとりとした汗もかきますよね。
湿度が高い時期は、香り選びには、もっとも気を遣う時期になります。
ピオニーヴの嬉しいところは、フェミニンなのに甘すぎないといった使い勝手の良さです。
ホワイトフローラルだけでなく、お庭に自生する草や葉を思わせる自然なグリーンが効いて、スッキリとした雰囲気も併せ持っているからだと思います。
ホワイトフローラルらしい甘さの中に、青みを持った香りは、やがて、土っぽさとムスクを感じるドライダウンへ。
ダイレクトに土を感じるほどではなく、エレガントさは失われません。それゆえ、男性用香水っぽさも出ないので安心して使えます。
お庭を前にした素敵なカフェのテラス席で過ごしているような、そんな優雅な作品です。
ピオニーヴのラインナップ
ピオニーヴは、オードパルファムのみの作りとなっています。
濃厚すぎるということはなく、透明感を保ったままで香りを楽しむことができる作品です。
香りは全体的に穏やかで、最初のスプレーから4時間ほど経つと、肌の上にほんのりと残る程度で柔らかく残ります。
つけ直しをしても透明感が損なわれないので、この時期の日中用として使い勝手の良い作品だと思います。
ピオニーヴ オードパルファム