日本での2017年2月のブランドリニューアル前、特別なラインナップの一つだったラペル トワ。
エクスプロージョン オブ エモーションという特別なコレクションから発表されました。
エクスプロージョン オブ エモーションコレクションって?
エクスプロージョン オブ エモーションは存在そのものがアーティスティックで、香りを感情で表現するという意図の通り、クセのある調香が特徴でした。
通常商品より高めの価格帯で、パッケージやボトル、箱までもがスペシャルなコレクションだったのです。
調香師はベルトラン・ドゥショフール。
“変わった香り”が目立つラルチザンパフュームの中でも、ひときわ個性的な作品を発表してきた調香師が彼です。
エクスプロージョン オブ エモーションは、残念ながらブランドリニューアルの中で生き残ることができなかったものの、今回ご紹介するラペル トワだけは、唯一、継続して入手できる作品となりました。
何とも言えない感情の高ぶりと、それを遠くから眺めた時のような静寂が入り混じった、とても素敵な香りです。
ラペル トワはどんな香り?
ラペル トワ、RAPPELLE-TOIとは、フランス語で「私を覚えていて」という意味。
フランスのロマン主義の作家アルフレッド・ド・ミュッセの詩にインスパイアされた作品となっています。
まさに、フローラル スパイシー ウッディの3つの香調が奏でる3重奏といったところ。
香りの変化もユニークで、トップノート、ミドルノート、ラストノートという3ステップというより、3重奏が聞こえてきます。
フローラルが好き!と選ぶと、ミドル以降もスパイシーな香りが続き、意外な印象かもしれません。
良い意味で予想を裏切られ香りを辿ってゆくと、スパイスの導きは自分の内面へと誘うかのよう。
スパイスの香りが落ち着くと、ガーデニアとサンダルウッドが気持ち強めに現れ、肌の上ではウッディー調のラストノートが残ります。
サンダルウッドとムスクが織りなす、静寂の世界・・・。
個人的には、ミドルのフランキンセンスが利いていると感じます。
アロマテラピーでも使われる樹脂からなる香料で、メディテーションやヨガでも用いられる神秘的な香りです。
ヘッドノート / ジュニパー、四川山椒、ピンクペッパー
ハートノート / カルダモン、ガーデニア、フランキンセンス
ベースノート / サンダルウッド、ムスク、ハニー
こうして明かされている香料を並べてみると、もともとスペシャルなコレクションとして登場した通り、ワンランク上の贅沢な調香だとわかりますね。
意外な香りの3重奏なのに、不思議と居心地の良さを感じさせ、静かな気持ちへと導いてくれる作品です。
ラペル トワはどんな人に向いている?
穏やかな中にも芯のある雰囲気で、落ち着いた大人の女性をイメージさせるラペル トワ。
精神の成熟と若々しさ、その両方を併せ持った女性をイメージさせてくれるエイジレスな調香だからです。
若い人がまとえば、知的で大人っぽい印象を演出できることは間違いありません。
責任ある立場や専門的な仕事をしている女性であれば、香りで他の女性と差をつけることができそう。
他人とかぶらない自分だけの香りを探している方にも、個性的でオススメです。
ラペル トワはオフィス向け?
香りとしては静けさ寄りですが、弱い香りではありません。
執務中は足首やウエストにまとい、敢えてほんのりと香らせると格段にエレガントさが増す香りです。
つけすぎると、ラペル トワらしい静寂と優雅さが失われてしまいます。
オフィスでは、ちょっともの足りないかな?くらいが適量です。
つけたてのスパイシーなトップノートにはパンチがあるので、朝はゆとりをもってまとうと良いでしょう。
お昼休みに付け直さなくても、半日ほど香りが持続します。
ラペル トワのラインナップ
ラペル トワ オードパルファム
ラペル トワはオードパルファムのみの作りで、発売当初(旧パッケージ)は1サイズのみの展開です。
入荷数が少なく、品切れが続いているようです。
なかなか手に入りにくいこともあるので、気になる方はお早めに。