アトリエ・コロン グラン・ネロリ Grand Neroli

季節の変わり目は、気温や湿度のアップダウンが大きく、心身ともに疲れがちですよね。

そんな時、私がまといたくなるのは、ネロリが入った香りです。

私の場合、気分が落ち込んだり、身体が疲れきった時にネロリの香りを胸いっぱいに吸い込むと、浅くなっていた呼吸がラクになり、不思議と自分のペースを取り戻すことができるのです。

香水をまとうだけでなく、ネロリのアロマオイルを焚いたお部屋でリラックスするのもいいですね。

私が一時期、凝って探していたのは、アロマオイルのネロリを炊いている時のようなフレグランスでした。

調香師の個性やブランドの意向によって、同じネロリでも、香り方が異なるもので、比べてみると、まったく同じ作品はないものだとつくづく実感します。

さて今回ご紹介するネロリは、苦味とグリーン味のある、ちょっと大人の雰囲気・・・アトリエ・コロンのグラン・ネロリをご紹介します。

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グラン・ネロリの香りは?

ネロリが主役の作品ではあるものの、他の香料にもこだわりを感じます。

植物からなる香料は、産地によって若干の香りの違いが見られるものです。

そういった微妙な違いにも配慮して、香料を選んでいるのがわかりますね。

グラン・ネロリの香りの構成

トップノート:ネロリ(モロッカンネロリ)、ベルガモット(シチリアンベルガモット)、パラグアイのプチグレン

ミドルノート:ガルバナム(ペルシャンガルバナム)、オークモス(スロベニアンオークモス)、サンダルウッド(スカンジナビアンサンダルウッド)

ラストノート:ムスク、シダーウッド(バーニジアのセダーウッド)、マダガスカルのバニラ

調香師:セシル・クラッカワー(Cecile Krakower)

香りの構成を見ていきましょう。

繊細なネロリを引き立てるために、ベルガモットとプチグレンをトップノートで香らせています。

このため、苦味やグリーン味を感じるトップノートとなっているのです。

ミドルノートからは、早くもウッディー系の要素が顔をのぞかせます。

ガルバナムは、若木の木肌を傷つけて採取した、樹脂からなる香料です。

サンダルウッドやシダーウッドといった、樹木そのものの木の香りに、ガルバナム特有の奥深いじんわりとした甘い香りが混ざり合ってゆきます。

ラストノートには、バニラも入っているので、肌の上で優しい甘さとなったドライダウンを迎えることができます。

アトリエ・コロンはコロン専門ブランドなの?

アトリエ・コロンというブランド名の通り、このメゾンでは、オードパルファムやオードトワレの扱いはないのでしょうか?

それとも、ジョーマローンのように、コロンという名前が付いていても、ブランド独自のネーミングなのでしょうか?

答えは、そのどれでもあって、どれでもない、という回答になります。

アトリエ・コロンが研究し、2009年の立ち上げで発表したコロンは、従来のオーデコロンとオードパルファムの“いいとこ取り”をした、コロン・アブソリュという新しいフレグランスでした。

その前に、そもそもオーデコロンについてかんたんに知っておく必要があります。

そもそもオーデコロンって?

香りの濃度が薄いといった理由から、コロン(オーデコロン)は、香りの初心者や子どもがまとうもの・・・と思われがち。

オーデコロンの扱いそのものも、香水(パルファン、エクストラクト)やオードパルファムより、ちょっと下に見られていると感じたことはありませんか?

実は、オーデコロンはエタノールそのものの配分が低いため、アルコールに反応してしまう敏感肌の方や、そもそも強いアルコールを肌に塗布したくない方でも、気軽に香りをまとって楽しむことができるものなのです。

そもそも、液体状のフレグランス製品は、エタノールに香料が溶けているもの。

シュッとスプレーした瞬間の、あのツンとくるエタノール臭は、どうしようもないですよね。

賦香率が最も高い香水(パルファン、エクストラクト)の中には、エタノール濃度が30%というものもあるくらいです。

このように、エタノール成分が濃い分、香りを長持ちさせたり、奥深い表現が可能となるなど、エタノールと賦香率の関係は、相関するものと考えられてきました。

エタノール成分が低いオーデコロンは、ツンとくるニオイは少ないものの、作品が表現する香りが保たず、こまめに付け直しをする必要がありました。

ところが、アトリエ・コロンではオードパルファム並みに賦香率を高めたコロンとすることで、持続性を実現させたのです。

けたての瞬間からやわらかく香り、オードパルファムのような香りの深みも楽しむことができるのが、アトリエ・コロンの特徴です。

グラン・ネロリのラインナップ

グラン・ネロリ コロン・アブソリュ

アトリエ・コロンの製品は、30mlと100mlの2サイズ製となっているものが大半です。

中には200mlの大容量も。

30mlはボトルも小さく邪魔になりにくいデザインのため、このまま持ち運び用とすることも可能です。

香りが気に入ったら、100mlや200mlを自宅用、30mlをモバイルとするといった使い方も。

アトマイザーに移す手間が省けます。