アフリカはインド洋の島、モヘリ島に咲く黄色い花。
島を代表するその花の名は、イランイランと呼ばれています。
アロマテラピーでも精油が使われ、甘く濃厚な香りが特徴で、女性らしい色気を感じさせてくれます。
そんな花の香りをふんだんに使った、オーモエリを詳しくご紹介していきます。
オーモエリに使われているイランイランって?
オーモエリのメインの香りは、イランイランのお花です。
お花の花弁は黄色をしており、強い芳香を放ちます。
香りは甘く濃厚で、エキゾチックな要素がたっぷり。
それもそのはず。
熱帯の、雨が多い地域が原産の植物であり、日本では東南アジアのリゾートホテルのイメージが強いかもしれません。
実はイランイランは東南アジアのほか、インド洋でも多く栽培されています。
このインド洋に浮かぶ、コモロ諸島の小さな島、モヘリ島をイメージした香りがオーモエリなのです。
まさに、イランイランの島が、イメージそのままにフレグランス製品となって現れたと言えますね。
オーモエリの香り
オーモエリの調香をひと言で表現するなら、エキゾチックフローラル。
南国らしさを感じさせるフローラル、と言えばわかりやすいでしょうか。
先にご紹介したように、イランイランは一般的に、フローラル系に位置付けられているものの、よくあるフローラル系とは一線を画す、個性のある香りです。
主演女優のイランイランを引き立てるように、ピンクペッパーやジンジャーといったスパイス香、樹脂の香りであるバルサム香と、ベチバーの樹の香りが名脇役を努めます。
パンチの強い香料が名を連ねているのがわかります。
しかし、イランイランは、スパイスや樹の香りに負けないヒロインとして、強く輝きを放ちます。
オーモエリの主役は、イランイランなのです。
オーモエリはどんな人にオススメ?
女性なら誰でもうっとりとする香りだと思いますが、実際には、まとう人を選ぶ香りだと思います。
オーモエリは、下記の3つのどれかに当てはまる方にオススメしたい香りです。
自分らしさを演出したい時はもちろん、特に片思い中、恋愛中の女性にぴったりです。
なぜなら、イランイランは、タガログ語で「花の中の花」という意味の名前を持つのです。
タガログ語が話されているのは、国でいうとフィリピンになります。
フィリピンの人々にとっては、イランイランが花の女王なのですね。
熱帯の気候の中に漂う濃厚な芳香に、誰もが夢中になってしまうことから名付けられたのかもしれません。
そんな花の女王、イランイランから、女子力をアップするエネルギーや、恋を成就するパワーをいただいてしまいましょう!
オフィスで使うには?
オーモエリは少量でも良く香り、ディプティックのオードトワレの中でも保ちが長い方です。
香りの保ちは、ディプティックのオードトワレで言うと、ドソンと同じくらいです。
香水文化が根付いている、欧米系の企業であれば気にならないと思います。
そうでない場合は、朝は足首など下半身だけにまとうと良いでしょう。
上半身や手首には、夕方、オフィスを出る時に。
日中もオーモエリの香りを楽しみたい時は、後ほどご紹介するロールオンフレグランスを指先や手の甲に塗る使い方がオススメです。
オーモエリの香りの変化
イランイランの香りが主役ですが、それだけがオーモエリではありません。
ディプティックらしいユニークな調香が実感できるのです。
延々と濃厚なイランイランだけのままでは終わらず、肌の上では樹脂の香りであるバルサム香と、スパイスの香りがやわらかくブレンドされてゆきます。
ミドルノートからゆっくりとバルサム香が前に出て、お花の香りと溶け合います。
ちなみに、上質なイランイラン精油からは、バルサム香も放たれるそう。
香料同士としての相性も良いのだと思います。
樹脂の柔らかい甘さにスパイスを加えたような、ぬくもりと包容感を感じさせてくれるラストノートです。
魅力的な女性ほど、懐が深く愛情深いもの。
恋が成就した後の幸せな日々を思わせるような、まろやかで、癒やされる香りとなって肌に残ります。
オーモエリのラインナップ
オードトワレ
オーモエリは、オードトワレのみの作りとなっています。
オードトワレとしては香りは強め。
平熱が36.5度ほど、やや平均より低めの私がまとった場合ですが、一般的なオードトワレ以上の保ちが実感できました。
イランイランの香りを前面に感じたい場合は、内くるぶしなど脈打つ部分へ付け直しを。
ロールオンフレグランス
オーモエリのオススメは、このロールオンフレグランス。
香りをピンポイントで塗ることができるため、強い香りを自分だけに香らせたい時に向いています。
オフィスでは、このロールオンタイプが便利だと思います。
体温が低めの方であれば、付け直しはこれ1本で充分楽しめますよ。