ラルチザンパフューム プルミエ フィグエ(青いイチジク)PREMIER FIGUIER

ラルチザンパフューム

プルミエ フィグエは世界で初めて、イチジクを香水にした作品

今日でこそ、身近になったイチジクの香水。

しかしほんの少し前までは、香水には存在しない植物の香りだったのです。

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イチジクの香りを表現するためには、相当に高い技術が必要だったのだと、私はかつてラルチザンパフュームのスタッフさんより伺いました。

その微妙で、繊細な過程を経て世に生み出されたのは、1994年。

これを作り出したのは、女性調香師のオリヴィア・ジャコベッティでした。

プルミエ フィグエを生んだユニークな女性調香師は?

プルミエフィグエを生み出したのは、オリヴィア・ジャコベッティという女性調香師です。

フリーランスの調香師として、ゲランやラルチザンパフューム、ディプティックなどの香水を手がけています。

私の大好きな調香師でもあります。

香りを放つ植物をそのまま摘み取って目の前に広げたようなフレッシュな香りを表現する、ナチュラルな香りづくりが得意だと思います。

香水作りにありきたりな植物だけではなく、プルミエフィギュエのように、「今までになかった植物の香りを作ってみよう」とチャレンジするところもチャーミングです。

イチジクのふるさと

イチジクは古くから人類が食用に重宝してきた植物です。

メソポタミア文明で知られる現在のイラクの辺りでは、イチジクは6,000年以上前から栽培されていたようです。

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現在でも、食用の感想イチジクのパッケージを確認すると、原産地がアラビアの辺りであることが多いですね。

イチジクは香りの元としてだけでなく、古代文明の時代から今日に至るまで、長く食べ続けられている植物です。

ちなみにフィグ(イチジクのフランス語名)の香りは、フランスではとても人気が高いのだそうですよ。

パティスリーではイチジクを用いたケーキをよく見かけますし、フルーツとしてそのままいただく人もとても多いと耳にします。

プルミエ フィグエの香りは?

プルミエ フィグエの香りは、オードトワレ版とオードパルファム版で、大きな違いはありません。持続時間や、自分の肌の上に乗せた時の香り方を考慮して選んでみてください。

2つを付け比べると、賦香率の違いが実感できると思います。

オードトワレ版はとにかくグリーンで、もいできたばかりのイチジクを前にしているようなフレッシュ感を楽しめます。

オードパルファム版にはよりミルキーさが感じられるのが特徴です。アーモンドミルクとココナッツミルクによって、香り全体にもまろやかさが強調されたグラマラスな印象です。

オードトワレとオードパルファム 香りの構成の違い

香りの構成は、それほど大きくは変わっていませんね。

プルミエ フィグエ(オードトワレ版)の香りの構成
トップノート:ガルバナム、ピーチ、イチジクの葉(フィグリーフ)
ミドルノート:イチジクの実、ドライフルーツ、アーモンドミルク
ベースノート:松葉、ココナッツミルク、サンダルウッド
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ(Olivia Giacobetti)
プルミエ フィグエ エクストリーム(オードパルファム版)の香りの構成
トップノート:イチジクの葉(フィグリーフ)、ピーチ、ハリエニシダ
ミドルノート:イチジクの実、サンダルウッド、アーモンドミルク
ベースノート:ココナッツミルク、サンダルウッド、松葉、イチジクの木
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ(Olivia Giacobetti)

プルミエ フィグエのラインナップ

プルミエ フィグエ オードトワレ

プルミエ フィグエは、まず1994年にオードトワレが発売になりました。

イチジクの実だけではなく、葉の香りも入っていて、グリーンな香りを存分に楽しむことができます。

赤道直下の中東を訪れたら、雨上がりのイチジクの木陰からは、こんな香りがするのでしょうか?

自分がその場にいるような、そんなフレッシュな香りが特徴的です。

トップノートは、イチジクの葉がもたらす、むせかえるようなグリーン。

爽やかなのに、どこか懐かしいような感じがする・・・そんな、少しだけ陰のあるグリーンの香りです。

時間の経過と付けた肌の体温の高まりとともに、イチジクの果実をかじった時の果汁感が広がります。そしてゆっくりとやわらかに、ココナッツミルクの香りが包み込みます。

普段使いなら断然オードトワレがオススメ。

とはいえ、どちらかというと、かっちりとしたスーツやブラウスには似合わない香りでもあります。

デニムやサンダル、スニーカーといったカジュアルなスタイルにぴったりの、想像力あふれる香りです。

ラルチザン パフューム プルミエ フィグエ(青いイチジク) オードトワレ

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プルミエ フィグエ エクストリーム オードパルファム

好評だったオードトワレ版に続き、2003年に発売されたオードパルファム版。

その名も、プルミエ フィグエ エクストリーム。

日本では、究極の青いイチジク、という大胆なネーミングで発売されました。

オードトワレ版と比べ、ココナッツミルクのミルキーな香りが高まり、より成熟したイチジクの果実を思わせるかのよう。

ベースノートに加わったサンダルウッドが、香りに神秘性を与え、より長く続く特別なひとときを演出します。

気持ちにゆとりをみつけたい時や、ゆっくりと過ごす日曜の午後にもぴったり。

大人の女性がまとっていたら素敵です。

日本では、雨が続く梅雨時から初夏にかけてが似合う季節だと思います。

気分が沈みがちな雨の日を、楽しく過ごせそうです。

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まとめ

ラルチザンパフュームのプルミエ フィグエ(青いイチジク)には、オードトワレ版とオードパルファム版が存在しています。

香りに大差はないものの、オードトワレ版はグリーンを強調した軽やかな香りで、フレッシュな印象です。オードパルファム版はグリーンの中にミルキーさを感じるグラマラスな香りです。

選ぶ時はこのミルキーさが好きかどうか?が判断基準になると思います。

プルミエ フィグエのミルキーな要素は、まとっているうちにだんだんクセになる香りでもあります(笑)

イチジクの香りが気になっている方は、同じ調香師が手掛けたイチジクの香り、ディプティックのフィロシコスもおすすめです。

ディプティックの方がよりシンプルに構成されており、ナチュラルな雰囲気に香ります。

ミルキーな要素や各人の肌に乗せた時の複雑さを求めるなら、ラルチザンパフュームのプルミエ フィグエをおすすめします。

どちらのメゾンのどちらのバージョンも味わいがありますし、どれを選んでもそれぞれの良いところが実感できるため、迷っている時間さえ幸せに感じてしまうほどです。

ディプティックのフィロシコスについては、当ブログの以下の記事を参考にしてみてくださいね。

ディプティック フィロシコス PHILOSYKOS
フィロシコスを一言で表現するなら「洗練されたグリーンの香り」 前回ご紹介した、ラルチザンパフュームの「青いイチヂク」は、世界で初めてのイチヂクの香水でした。 同じく、ディプティックからもイチヂクの香水が登場しています。 ...
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