ザ・ディファレントカンパニー ベルガモット

ザ・ディファレントカンパニー

ムシムシと湿度が上がるこの時期。

香りを楽しむ以前に、吹き出る汗を止めて、なんとかしてこの不快で重たい湿気を押しのけたい・・・

そんな憂鬱なこの時期に求めたくなるのは、やっぱりシトラス系のフレグランス。

今回は、この時期にまといたくなるこの作品の登場です。

ザ・ディファレントカンパニーのベルガモットをご紹介します。

ベルガモットの香りは?

ベルガモットというシンプルなネーミング。

なんと、ベルガモットのエッセンスを70%以上も使用しているのだとか。

ほとんどがベルガモットでできている香水と言っても過言ではありませんが、調香師は香りのミニマリスト、ジャン=クロード・エレナです。

ジャン=クロード・エレナが選んだ残りの30%の組み合わせがあってこそ、この作品が輝くのです。

単なるベルガモットエッセンスだけの香水ではないことがわかりますよ。

ベルガモットの香りの構成

トップノート:ベルガモット、ジンジャー

ミドルノート:オレンジの花(オレンジブロッサム)、グリーンノート

ラストノート:ルパーブ、ムスク

調香師:ジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)

つけたての瞬間は、とにかく爽やかで、ゼスティなベルガモットです。

いま、そこでもいできたばかりのオレンジをしぼり、フレッシュジュースを飲み干そうとする瞬間のよう。

厳密に言うと、ベルガモットは香料を採るための柑橘類であり、果汁は苦くて食用には向いていないのだそうですが。

やがて、肌の上で香りがあたたまるにつれて、オレンジブロッサムの甘くみずみずしい香りが花開きます。

ベルガモットだけの香りだと、元気でボーイッシュなイメージになりがちですが、ちゃんとオレンジブロッサムも入っていることで、フレッシュさの中にも女性らしさを演出することができます。

私が気に入っているのは、ラストノートです。

ルバーブという、フキのような茎をいただく野菜の一種です。

北欧やイギリスでは、夏の野菜としてメジャーで、ジャムにしてスイーツとして提供することが多いようです。

私も北欧料理のレストランで食べ、その甘酸っぱさに一口惚れしてしまいました。

そのルバーブ感をしっかりと感じる、甘酸っぱさとムスクが相まって、ココロのチカラを抜いて、ふぅ〜っとリラックスできるラストノートになるのです。

ベルガモットと言えば、フレッシュで元気なイメージがつきものだったので、私にとってこれはとても意外でした。

ベルガモットの持続時間は?

ザ・ディファレントカンパニーのベルガモットは、1本あると、色々なシーンで使えるマルチユースタイプのオードトワレです。

元来、香りの飛びが早いベルガモットエッセンスをふんだんに使っているため、香りの持続時間は1〜2時間と短め

ところが、これがかえって利用シーンを広げ、いつでも気軽にまとえるオードトワレになっていると思います。

男女を問わず、誰にでも愛されるフレッシュで明るい香りで、イヤミもありませんし、香害も起こしにくいのもメリットです。

ベルガモットのオススメ利用シーン

まず、間違いなくオススメできるのは、梅雨の時期や夏の暑い季節のリフレッシュです。

パシャパシャと多めにプッシュしても軽やかで、ベルガモットはまさに香りのジュースと言えそう。

イケイケのフレグランスとは違い、ここが上質なザ・ディファレントカンパニーの本領発揮です。完全に男性向けとして作られたような、尖ったシトラス系の香り立ちにはならないのです。

時間帯を問わず、いつでも気分転換にまとえる作品だと思います。

次にオススメなのは、お風呂上がりやシャワーを浴びた後です。

体温が上昇しやすいこの時間にまとうことで、より香りの飛びは早くなりますが、これもポイントです。

より早く、ラストノートの甘酸っぱいルバーブと、シルクのような肌なじみの良いムスクのラストノートを味わうことができるのです。

汗がひくまではフレッシュなベルガモットの香りを楽しみ、おやすみ前にはチカラを抜いてリラックス。

何かと疲れやすいこの時期だからこそ、スイッチングフレグランスとして、ベルガモットをまとってみるのもオススメです。

ベルガモットのラインナップ

ザ・ディファレントカンパニーのベルガモットは、オードトワレのみの作りとなっています。

持続時間は2〜3時間と短めですが、気軽にまとえるオードトワレなので、男女でシェアして使っても◎

または、いつもの香りを下半身にまとい、ベルガモットを上半身のみにまとったレイヤリングを楽しんでも良いかもしれませんね。

ベルガモット オードトワレ

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