香水コレクター必見!香水が弱いのは、暑さよりも●●●だった!?

香水を楽しむ基本テクニック

暑い日が続きますね。

ヒトの身体にも堪えますが、香水にとっても良くない状況だろうな、と気を揉んでいる方も少なくないのでは?

私もその1人です。じつは先日、ついに250mlのフラコンボトルをお迎えしてしまったのです・・・。

毎日まとったとしても、使い切るまでに1年以上はかかるでしょう。もしかすると、ふた夏は巡ってしまうかもしれません。

これは、しっかり管理してあげないといけないですね・・・。

そこで、今回は、香水・フレグランス製品全般にとって、できるだけ良い状態で夏を凌ぐための方法をご紹介します。

香水は暑さが苦手! 保管場所で工夫するには?

香水ではなくとも、カーフレグランスを使っている方で、夏場になるとヤケに消費が早くなった・・・

そんな経験がある方はいらっしゃいませんか?

これは、真夏の太陽の下、停車した自動車の気温が驚くほど高温になってしまうためと考えられます。

暑さで人が死に至るほどの気温になることは、よく知られていますよね。

これについて、JAF(一般社団法人・日本自動車連盟)が興味深い実験を行っていました。

—真夏の炎天下の車内は、エンジン停止後わずか30分で約45度を記録。

出典:JAF(一般社団法人・日本自動車連盟)の公式サイトから

上記のページ内では、フライパンに割った生卵が2時間で白く固まった、100円ライターのガスは2〜3時間で抜けてしまったという実験結果も。

JAF、かなり突っ込んだ実験を行っていますね(笑)

生卵も、ライターのガスも香水とは関係のない成分ですが、少なくとも生卵が固まるような環境は良い環境ではない、ということはなんとなく理解できると思います。

これではカーフレグランスがあっという間になくなってしまっても、仕方がありません。

炎天下に駐車した車内と、お部屋の中はとうぜん状況は異なりますが、思いのほか、締め切った空間の気温は上昇してしまうものなんですね。

ちなみに私は、リビングにディフューザーを置いています。

かつて窓のそばに置いていた時と、家の中ほどに置いた時では、減り方が明らかに違いました。

日光で窓ガラスが熱せられると、熱くなり熱を放射します。もし、窓のそばにディフューザーや香水を置いている方は、夏場は部屋の中ほどに下げてあげましょう。

香水はワインと似ている

香水は熱に弱く、できるだけ涼しいところで保管して。

フレグランス売り場で、そうアドバイスされたこともあるのでは?

私は香水の保管方法って、ワインの保管方法に似ているなぁと思うのです。

そんな私は、容器がスプレータイプではなく、より空気に触れやすいフラコンタイプの香水は冷蔵庫に入れて保管しています。

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冷蔵庫はもちろん、実はワインセラーは香水を保管する場所としてはベストなんだそうです。

年中を通して、気温を一定に保つことできますからね。

ちなみに、口に入るものを保管する場所に香水をしまうなんて!と、抵抗がある方も少なくないでしょう。

この方法は、必ずしもそうしなければならない、というわけではありません。

ワインを扱うように、家の中のできるだけ涼しい場所を見つけ、移動させると良いですよ。

冷蔵庫・ワインセラー以外のオススメの場所としては、洗面所の下の収納スペース、一戸建ての場合は床下収納庫などです。

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暑さよりももっと苦手なモノとは・・・? 「紫外線」を防ぐコツ

ここまで、香水が苦手とする暑さについて書いてきました。

実は、香水には、暑さよりも苦手な強敵がいるのです。

それは、「紫外線」です。

日光に当たるとヒトのお肌が日焼けするように、香水にとっても紫外線は大敵です。

では、外からの光が当たらない場所なら良いのかというと、現代の生活においてはもう一つの光も忘れてはなりません。

ウッカリ! 蛍光灯に気をつけて

住宅事情によっては、昼間も欠かせない蛍光灯。

実は、この蛍光灯からは微量の紫外線が出ているのです。

美術館の照明が薄暗く、写真撮影の際にフラッシュが禁止されているように、光もモノを劣化させてしまう原因の一つとなっています。

もっとも、1年程度で使い切る香水に関しては、美術品ほどに神経質になる必要はないと思います。

もし、夜通し電気がついている明るい部屋に香水を置いているのなら、遮光できる戸棚の中に仕舞い、使うときだけ取り出すようにすると良いでしょう。

最後に 保管するより大事なことは

今回は、香水が熱や光に弱いということを書いてきました。

決して安価なものばかりとは限らない、あなたの大切な香水。

几帳面に保管することよりも、大事なことがあると思っています。

それは、一度香水を開封したらできるだけ使い、そして、使い切ることです。

モノは使われてこそ存在意義を発揮するもの。あなたの肌の上に乗せ、香りを楽しませるため、あなたのもとへやって来たのですから。

たとえ1プッシュでもスプレーしたら、そこから僅かな量の空気が入り込み、劣化が進み始めます。

もしストックとして香水を購入するのなら、お店でのスプレーチェックを断ったり、外箱も開けない方が無難です。

すでに使い切れないほどにコレクションしてしまっているとしたら、ある程度は整理したほうが良いのかもしれません。

開封済みであることを伝えた上で譲ったり、中身をアトマイザーに詰め替えて、香水好き同士で交換するのも素敵です。

開封後の使い切り目安はどのくらい?

おしまいに、香水を使い切る目安の期間をご紹介します。

香水を使い切る目安の期間
  • 一般的なフレグランス製品・・・開封から2年以内
  • 天然香料を多く含む作品・・・開封から1年以内、未開封でも製造から2〜3年以内(保存状態にも拠る)
  • 中でも柑橘系(果汁系)の作品・・・できるだけ早く使い切る方が良い

食品の消費期限とは異なりますが、古くなった香水は香りが変わってしまったり、色が濃くなってしまうといった、劣化が現れることがあります。

どうしても使い切れない、余らせてしまう、という場合は、香水の買い取りサービスを使ってみるという方法もあります。

現品を買ってみたけれど、イメージと違った、自分には合わなかった・・・なんて時にも便利かもしれませんね。

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