男性は、女性よりも保守的だと言われています。
(もちろん、そうではない男性もたくさんいらっしゃいますが)
ファッションやメイクアップの世界に、「コンサバ」という言葉がありますね。
同様に、香水にも、「コンサバ」な香りがあるんです。
「コンサバ」な香りって?
シャネルのNO.5でしょうか?
歴史に残る名香ですが、コンサバというよりは、映画女優など、ちょっと近寄りがたい女性の香りかもしれません。
モテ香水として使うには、より親しみやすい香りのほうが、実は向いているといえるでしょう。
それでは、親しみやすくて、良い香りがする女性のイメージとは、一体どんなものでしょうか?
良い香りがする女性のイメージは?
日本の夏は、ムシムシして汗をかきやすい気候ですね。
そんな時期の汗を洗い流すため、家庭での毎日の入浴習慣だけでなく、全国にはたくさんの温泉もあります。
まさに、お風呂好きの日本人。
そんな日本人にとって、お風呂上がりのイメージは、汗や汚れを落としきった後の清潔感を感じさせますね。
特に日本では、身体をきれいに洗ってからお湯に浸かるという習慣が根付いています。
そのためか、お風呂場で使う石鹸の香りは、自然と清潔感と結び付きやすくなっているようです。
また、お風呂あがりには、どこかホッとするイメージも。
物理的な汚れのほかに、一日の疲れやモヤモヤした気持ちも一緒に洗い流し、身体が温まった後の安心感。
どこか、家庭のイメージにも通ずるところがありそうです。
そんな、清潔感のある、家庭的なイメージの女性に、ネガティブな感情を抱く男性は、なかなかいないと思いませんか?
石鹸の香りに定義はない?
「石鹸の香り」という香料は、実はありません。
では、石鹸がどんな香りかというと、日本における石鹸の香りの定番は、フローラル系と言われています。
これに、動物性のムスクの香りがプラスされているものが多いですね。
ムスクの香りは、現在では大半の作品が合成されているものを用いています。
またその名の通り、フローラルはお花の香りですが、「この花が入っていなければならない」といった決まりはありません。
香水の多くは、複数の花の香りに加えて、時には何百もの他の香料も併せて調香し、1つの香水を作り上げていくことがほとんどです。
石鹸の香りも、香水同様に、様々な香料がブレンドされている場合がほとんどです。
ちなみに石鹸本来の香りのみの場合は、どうなるでしょうか。
残念ですが、原料の脂っぽいにおいが気になってしまうかもしれません。
石鹸は油脂が原料なのです・・・
石鹸の香りの王道は?
40年にも渡って石鹸を作っている「花王」のホームページに、石鹸の香りに関するデータが掲載されていました。
花王ホワイトの香りが開発されたのは約40年前。
外国産の華美な香りが主流だった当時、
「清潔好きな日本人」のための香りを目指し、
長い研究期間を経て誕生しました。
爽やかでやさしい花王ホワイトの香りは、
やがて、最もポピュラーな
「日本の石鹸の香り」の1つとして、
人々の記憶に残るものとなりました。(出典:花王ホワイトのホームページ)
花王の石鹸「ホワイト」は、とてもメジャーな石鹸ブランドなので、ご家庭で使ったことのある方も多いかもしれませんね。
ちょうど、日本での高度経済成長期を経て、広く愛されてきた石鹸だからこそ、「ホワイト」の香りが、石鹸の香りの象徴とも呼べる存在になったのかもしれません。
時が経ち、今日の子どもたちが香水を使い始める年代になった頃には、また、定番となる「石鹸の香り」が、変わっているかもしれません。
今の子どもたちは、さまざまな柔軟剤の香りが付いたタオルや産着でくるまれ、母親たちが使う、まるで香水のように香りが豊かなボディソープやシャンプーの香りも、身近にして育っています。
香りの世界にも、人々の暮らしに合わせて、トレンドや定番があるものなのです。
あなたがイメージする「石鹸の香り」は、どんな香りでしょうか?
もし、合コンなどで使える「モテ香水」を探しているのだとしたら、「フローラル系」「ムスク」の香りを探してみましょう。
もちろん、清潔感を心がけることを忘れずに・・・