暑さや湿気の中でも気持ちよく使えるフローラル系フレグランスが、いまの私のマイブーム。
今回は、ストックホルムのメゾンフレグランス、バレードからセレクトしてみたいと思います。
なぜか、男性向けメディアで取り上げられることが多いバレードですが、フェミニンな作品もあるんです。
今回は、バレードのインフロレセンスをご紹介します。
よくあるフローラル系の香りだと思い込む前に
どのフレグランスメゾンにも1つはあると言われている香調が、ホワイトフローラル。
女性が好きな香調として、ハズせませんよね。
よくある香調なら、他人とかぶっちゃうからいらないかな・・・
もし、あなたがそう感じているのなら、それはもったいない!
定番の香調だからこそ、それぞれのメゾンの個性が反映されるんです。
特にバレードは、ストックホルム発、生産もスウェーデンで行われている珍しいメゾンですから、よくあるホワイトフローラルとして片付けてしまうのはもったいないですよ。
インフロレセンスの香りは?
インフロレセンスをひと言で表現するなら、クールなホワイトフローラル。
従来の、ホワイトフローラルが似合う女性像とは、ちょっと違ったキャラクター性bを感じます。
香りの構成を詳しく見ていきましょう。
トップノート:ピンクフリージア、ローズ
ハートノート:リリー・オブ・ザ・バレー、マグノリア
ベースノート:ジャスミン
明かされている香りは、全てお花ばかりです。
ここまでお花づくしなのに、クールな印象に仕上がっているものは、なかなかないものです。
女の子らしい、甘い香りではないところがポイントです。
艶っぽさとすっきり感を両立させる、マグノリアやリリー・オブ・ザ・バレーが蜜のような香りを放ちます。
咲きたてのようなみずみずしさは、明るく昼間のイメージですが、衣服の下にはセンシュアルな魅力を隠し持っている、な〜んて、大人の女性像をイメージしました。
年齢を重ねるに連れて、ホワイトフローラルの香りが可愛すぎるような気がして・・・
そんな気持ちを抱えている方には、ぜひオススメしたい作品です。
大人の女性にふさわしい、華やかながらも、スッキリとした美しいホワイトフローラルなのです。
ちなみに、私の肌の上では、ラストからドライダウンにかけて、ウッディーノートやムスクが主張することもありませんでした。
最後までホワイトフローラルらしいまま、穏やかに消えてゆくドライダウンを楽しめます。
一般的なフランスの香水の終わり方よりも、アメリカの香水に近いような印象を受けました。
静かに存在を主張するリリー・オブ・ザ・バレー(スズラン)の清潔感も、オフィスでは好感度が高いと思います。
インフロレセンスの魅力
大人でも気負いなく使えるホワイトフローラル。
インフロレセンスの魅力は、それだけにとどまりません。
何よりもまず、バレードはまだまだニッチなフレグランスメゾンです。
他人とかぶらない香りを探しているなら、今のうちに自分の香りにしてしまっても良いでしょうね。
スズランの香りの香水は、クリスチャン・ディオールのディオリッシモ以来いくつも存在していますが、バラやシトラスをメインにした作品ほどは多くありません。
こういった、女性らしさのメインステージから大きく外すことなく、他人とは同じになりにくい要素をいくつも併せ持った作品がインフロレセンスと言えると思うのです。
インフロレセンスのラインナップ
インフロレセンスは、オードパルファムのみの作りとなっています。
本国では、ボディケアアイテムも充実しているのですが、日本ではなかなか手に入りにくい状況になっているようです。