お天気の良いゴールデンウィークを過ごしたら、初夏の香りをまといたくなり、気分に合うものを探しています。
初夏にふさわしいフレグランスは、さわやかな印象で通勤用にもピッタリですね。
今回は、ミラーハリスから「ルミエール ドーレ」をご紹介します。
ルミエール ドーレの香りの構成
ルミエール ドーレは、シトラスとホワイトフローラルが調和する、洗練された作品です。
ハートノート:ネロリ、ジャスミン サンバック、オレンジブロッサム
ベースノート:アンバー、ホワイトムスク、カシミア ウッド、ベチバー
調香師:リン・ハリス(Lyn Harris)、マシュー・ナルダン(Mathieu Nardin)
私の肌にまとった印象では、シトラス系の要素を存分に楽しむことができる作品だと感じました。
トップノートだけで柑橘系がいなくなってしまう、ということはありません。
体温であたたまるにつれ、ホワイトフローラルが花を開き始めます。
やや苦味のあるオレンジブロッサムと、青みのあるジャスミンが程よく混ざることで、柑橘類とも、香りが自然と繋がります。
トップノートのオレンジの果実、ハートノートのホワイトフローラルの花々、この2つがともにやや苦味のある香り方をすることで、シトラス系にありがちな幼稚さを打ち消し、大人向けの洗練された雰囲気になっているのです。
ラストからドライダウンにかけては、ムスクとウッディー系の香料が優しく香ります。
まとう人の肌そのものの香りとナチュラルに馴染み、ベースノートの香料はほとんど主張しません。
ウッディー系の香料独特の重厚な香り方はしませんので、女性らしさをキープすることができます。
ドライダウンでは、清潔なベッドリネンに寝転んだ時のような、高級な柔軟剤がふんわりと香った時のような、優しい香りも感じられるでしょう。
ルミエール ドーレは朝のイメージ
ルミエール ドーレは、フランス語でLumière Doréeと表記します。
邦訳は、金色の光、早朝の太陽の光がシャワーのように降り注ぎ、金色に輝くさまを表現しているのです。
新しく始まる一日をフレッシュな気分で迎えたくなるような、キラキラした作品です。
個人的には、元気が出ない朝にこそまといたくなる香りです。
朝日を思わせるシトラスの香りを嗅いでいると、たっぷりと空気を吸い込みたくなりますね。
そうやって深呼吸をしているうちに、なんだか気持ちが前を向いてくるのです。
ルミエール ドーレの香りの強さ
ルミエール ドーレの香りの強さは、マイルドで穏やか。かと言って、薄いというのではありません。
シトラス系の作品は、トップノートの香り方は強いものの、その後の持続性に欠けることがしばしばあるものです。
しかしルミエール ドーレの場合は、シトラスの果実感が早くにいなくなってしまうのではなく、ネロリを始めとする柑橘系の植物のお花と繋がりながら香ることで、シトラスの印象を長めに楽しむことができます。
ミラーハリスらしく、香り方がナチュラルなところもポイント。
強く香りがちなベルガモットをマイルドに抑えたところが、大人の女性にもふさわしいシトラス系と言えそうです。
オードパルファムらしく作品のストーリーをきちんと描きながらも、香り方はキツくならないため、香害が気になる方にはぜひトライしてみてほしいなとおもいます。
ルミエール ドーレのラインナップ
ルミエール ドーレは、オードパルファムのみの作りとなっています。
香りはオードパルファムですが重すぎず、軽やかな香りのままで4〜5時間ほど持続します。
朝にまとうのはもちろん、気分転換したい時、手首などにピンポイントで塗ってみるのも◎
香りは軽やかなので、夜に別の香りと重ね付けしたい時にも便利です。
ルミエール ドーレ オードパルファム