ペンハリガンは男性用フレグランスを得意とするブランドですが、フェミニンな女性用のフレグランスもお手の物。
英国王室御用達ブランドでもあり、品のある優美な香りが特徴的です。
今回は、ケルト語で「妖精」を意味する言葉からネーミングされた「エレニシア」をご紹介します。
知的なホワイトフローラル
よくあるホワイトフローラルではなく、もっと個性的なものを探したい。
そんな香水通の方にもお伝えしたいのが、エレニシアの不思議な魅力です。
「妖精」をモチーフにした通り、ミステリアスな香りなのです。
では、香りの構成を見ていきましょう。
エレニシアの香りの構成
トップノートの爽やかさ
夜明け前。まだ太陽の光が昇り切る前の、澄んだ空気の時間帯を思わせるようなトップノート。
マンダリンオレンジとバイオレットリーフの、ジューシーかつグリーンな葉の香りが、ストーリーの幕開けを告げます。
まるで、草木の葉に朝露を見つけた早朝のよう。
妖精が棲むと言われる、朝の森へ向かっているのだと気付きます。
チュベローズラバーにもおすすめ
肌のぬくもりとともに、森の奥から白い花々が現れてきます。
蜜のように甘く、透明感のあるガーデニア。
チュベローズとジャスミン、白いバラ、イランイラン。
濃厚な、夜の闇に白く輝く花と思われがちなチュベローズが、エレニシアの中では朝露に輝いているようです。
チュベローズは夜にまとう香りの定番ですが、エレニシアの場合、朝のチュベローズを感じられ、新鮮な印象に。
むっとするようなミルキーさやパウダリックな香りはなく、あくまでみずみずしく、透明感が保たれています。
清潔感のあるチュベローズ。
やがて白い花々のかぐわしいハーモニーに加わるのは、森のなかで見つけたプラム。
プラムが入った箱を開いたときのような、甘酸っぱく、みずみずしい香りです。
品のあるレディーなラスト
やがて、バニラやベンゾインが奏でる穏やかなラストノートがやってきます。
甘酸っぱいプラムをかじっているうちに、日は昇ってしまったかのよう。
エレニシアはオードパルファムですが、香りは弱めで、香りが広く拡散するタイプではないと思います。
また、華やかなグルマン系とは違い、後半にバニラが主張することはほとんどありません。
いつのまにか日は高く、空は明るい青空になっています。夜明け前、妖精の森を歩いていたのは、夢だったのかしら・・・
そんな、エレニシアのストーリーのエンディングを想像してしまいます。
使えるシチュエーションは夜?それとも昼?
エレニシアの香りは、昼間、それも、朝の時間帯にぴったりの香りだと思います。
香りも強くはなく、ムワッと周囲に広がるタイプではないので、オフィスでもさわやかに香らせることができそうです。
下半身を中心にまとえば、あなたの動きに合わせて、透明感のある香りをふわりと立ち昇らせることも。
エレニシアのラインナップ
エレニシア オードパルファム
エレニシアは、オードパルファムのみの作り。
オードトワレはなく、50mlと100mlの容量違いとなっています。
ハンド&ボディクリーム
ハンドにもボディにも使えるクリームです。
150ml入りとたっぷり。
お手入れする時間もエレニシアの香りに包まれます。
欠品となっているところも少なくないので、気になる方はお早めに。
ペンハリガン セントライブラリー
ミニサイズで試したい方には、1.5mlのミニサイズが10種類試せる、セントライブラリーがオススメです。
◆男性向けの香りとして、5種類
ブレナム ブーケ、クァーカス、サルトリアル、エンディミオン、オーパス1870
◆女性向けの香りとして、5種類
オレンジ ブロッサム、エレニシア、ヴァーラ、アイリス プリマ、アルテミジア
少しずつ色々試したい時には、ピッタリです。
お気に入りの香りを探している方にも◎
ペンハリガン ミニチュアコレクション
ミニボトルのコレクションシリーズがオンラインでは見つかります。
こちらは、現品ボトルを小さくしたフラコンに5ml入り。
ミニボトルのコレクションは、発売時期によって内容が異なるようです。
エレニシアの香りが入っていないコレクションもあるので、気になる方は、よく確認してみてくださいね。